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北京市内のシェアサイクル

最新!【2018年6月】中国北京の日常報告 ~シェアリングエコノミーとスマホ決済、スマート店舗の今と、現地生活者のライフスタイル~

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訪日中国人の心のアンテナを理解するには、彼らの日常生活を知ることから始まります。

「中国のあらゆるサービスがデジタル化していてすごい」、そんなニュースを毎日どこかしらで目にする昨今ですが、実際現在の北京はどんな様子なのでしょうか。

本編では2018年6月の北京市内(一部天津市内)の様子を紹介します。

■シェアサイクルとモバイルバッテリー、WeChat PaymentとAlipayのキャッシュレス生活

まずはシェアリングエコノミーとQRコード決済の現状をご紹介しましょう。写真のように、北京市内にはいたるところに自転車が駐輪されています。

北京市内のシェアサイクル

自転車が整然と並ぶさまは、中国関連のネットニュースをチェックしている方なら見慣れた光景ではないでしょうか。オレンジ色はテンセント傘下のmobike、黄色はアリババ傘下のofoです。メッセージングアプリのWeChatのサードパーティツール、あるいは専用のアプリからQRコードを読み取り開錠し、走行します。目的地に到着後、施錠すると利用終了となり、料金が支払われます。

新型のofo

こちらはofoにも似ていますが、mebikeという新たなプレイヤーのものです。前方に子供を乗せるのでしょうか。また少し郊外寄りの地域では、青色をベースにした別のシェアサイクルがシェアを拡大しているようでした。

新しいシェアサイクル

市内では自転車に乗り移動する人々が多く見られ、市民の足となっていることが感じられます。地下鉄の混雑の程度ははなはだしく、朝夕には入場制限が行われています。6月のある日筆者が利用した駅では10分程度で改札をくぐることができましたが、シェアサイクルが北京の生活を快適にしていることは間違いないようです。

駅構内
混雑する朝のプラットフォーム

また今回行く先々でよく見られたのが「シェアモバイルバッテリー」です。飲食店やスーパーに設置されており、Alipayを用いて利用することができます。

シェアモバイルバッテリー
ケーブルは二種類あるので、iPhoneもアンドロイドも充電可能

WeChat PaymentとAlipayがそこここに

この1年で「中国ではもはや財布を持ち歩くことがない」という表現を聞いた方も多いと思います。実際に現在でも写真のように屋台でもQRコードでの支払いが受け付けられており、確かにインターネット環境があれば、スマホだけで生活ができそうです。支払い後は「支払完了」の画面を見せて、と言われることもあります。

北京の屋台

紙に打ち出されたQRコードは、先日の改定で一日の決済額(QRコードの持ち主の受領金額)が500元までと制限されました。ただし、写真のような屋台では一つ数元程度の商品を取り扱うため、そう簡単には上限金額には達しないようです。高額を扱う店舗では、支払う側のバーコードを店舗側が読み取ることで支払いを完了させるため、この制限とはほぼ無関係と言えます。

路上の演奏者
路上でのパフォーマンスもQRコードで投げ銭をこう

■アリババの仕掛ける「盒馬鮮生」と、無人コンビニ

以前、当公式ブログでも紹介した「盒馬鮮生」にも足を運びました。

▼中国のスーパーに革命を起こす!? 「安心安全」を備え配送もスピーディ、新型スーパー(クロスシー公式ブログ)

盒馬鮮生で起こるネットとリアルの融合~生鮮食品も扱う小売り現場の転換とは~

hemaxiansheng 双井店入口

店内のいけす、新鮮な青果や無人レジについては前回お伝えしたところですが、今回は圧倒的な配送スピードを実現する天井を走るコンベアと、店内の様子・商品のラインナップをご紹介します。

スーパーの店内とレーンの走る天井

このように天井を走るレーンに、商品が入れらた袋がつりさげられ、移動していきます。この袋は、オンラインで入った注文を確認しながらスタッフが店内を巡り準備したものです。下の写真のようなレーンのスタートへセットすると、コンベアで店内を移動し、配送のスペースへ到着します。

スーパーのコンベアスタート地点

同日はヨーグルトの試食販売も行っていました。小さな紙コップで提供され、試食後にごみとなった空容器を戻すスタイルは日本のスーパーと全く同じです。また惣菜の店舗には寿司を扱うものもありました。上の写真の通り品揃えも豊富で、酒類でも国産・輸入品問わずさまざまな種類が陳列されています。

スーパーのビール

夕方6時過ぎと夕食時と重なっていたこともあり、フードコートのスペースでは海鮮やサラダ、果物をほおばるおひとり様、2人程度のグループが複数いました。

またスマート小売店舗と言えば、北京から高速鉄道で約40分で到着する天津では、無人コンビニが営業していました。

無人コンビニ

こちらは盒馬鮮生とは異なり、完全なる無人の店舗です。QRコードのスキャンで店舗のロックを解除して入場、品物を選び会計して退場という流れです。残念ながら筆者がこちらの周辺にいた時に、来店者を目撃することはできませんでした。

■まとめ ~中国人の生活を彩るインターネットサービス、日本の常識から一歩離れたその文脈をおさえるために~

北京には多くのショッピングモールが存在しますが、どの店も明るく清潔で、魅力的な飲食店やアパレルの店舗が多く見られました。決済にはやはりスマホのWeChat PaymentやAlipayが利用されていますが、必ずと言っていいほど「会員ですか? 本日の会計が○元オフになります」などと声がかかります。メリットがあるため会員になろうとする中国人もいますが、ここで個人情報などの入力事項が多いとすぐに「会員にはならない」と言われてしまいます。オンライン施策では簡便さが成否を分ける重要な指標となることがわかります。

また20代半ばの中国人男性は、最近買い物はほとんど店頭に行かないそうですが、そのような生活でも気に入ったブランドのアイテムはECサイトを通じていくつも購入していると話します。

企業で働く20代女性との食事会ののち、写真を撮ろうと提案したところ、画面のレイアウトからアプリの加工のモードまでかなりの調整を経て一枚が仕上がるというシーンもありました。

このように、WeChatの公式アカウント、ECサイト、SNSへのアップを前提とした写真加工アプリ等、さまざまなオンラインサービスが、中国人の毎日をもっと便利にもっと楽しくするべくその生活を取り巻いています。ターゲット層となる中国人のオンライン・オフラインのライフスタイルは年齢や性別によって異なります。インバウンド施策においては、日本の常識という枠組みを超え、中国の文脈に沿ったマーケティング施策が欠かせません。

クロスシーは、今後も中国インターネットの最新事情にキャッチアップしながら、中国人目線のマーケティング施策で皆様をサポートして参ります。インバウンド需要の取り込みから越境ECの展開まで、日中間クロスボーダービジネスをお考えの際には、ぜひこちら(別ウィンドウで開きます)よりお声がけください。

中国でインターネットビジネスをはじめるには専門知識が必要です。

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