訪日ラボの弊社連載第32回が公開されました!働きすぎ中国人が待ちわびる特別4連休、2019年の「五一(メーデー)」は日本・タイ・ベトナムへ海外旅行!
インバウンドニュースサイト「訪日ラボ」でのクロスシー連載第32回目が公開されました。
今回は、今年の「五一」の旅行動向を探りました。
5月1日の労働節に合わせた中国の3連休は、2011年から始まっています。そのさらに前には10月の国慶節や春節のような7日間の休暇がありましたが、2008年の法改正によりなくなってしまいました。
今年の「五一」は例年と異なり4連休が設定されましたが、実はこれは前週の4月28日(土)と直後の5月5日(日)を振替出勤とすることで連休を作り出しています。
この方法は昨今の中国でよく見られるやり方であり、連続した勤務のため疲労感を抱える中国人も少なくありません。 そして多くの中国人が、連休はここぞとばかりにリフレッシュのための旅行にでかけています。
■2019年「五一」の人気旅行先は?
今年の「五一」期間、海外旅行者に人気の目的地は香港、タイ、日本、ベトナム、台北、インドネシア、モルディブ、フィリピンとなりました。昨年はこうした地域に加え、カンボジアやオーストラリアが人気となっていました。
旅行形態別に見てみると、団体旅行を選ぶ人々が選ぶ目的地のトップ3はタイ、日本、ベトナムであり、中でもタイと日本の2か国が圧倒的に人気となっています。
一方で自由旅行を選ぶ人々が選ぶ目的地を見てみると、トップは香港、2位がタイ、3位日本となっています。団体旅行と異なり、上位3地域での大きな差はありません。
▲団体旅行での「五一」人気旅行先。香港、タイ、日本、シンガポール、ベトナム、マレーシア、台北、インドネシア、モルディブ、フィリピン
実は団体旅行も年々増加傾向
もともと中国では限られた層だけが海外旅行に出かけていましたが、経済成長に伴い、団体旅行の形での海外旅行の比率が高まってきています。2008年以来、中国の海外旅行における団体旅行の比率は年々高まっています。
富裕層がFIT(個人手配による旅行)を好む一方で、初めての海外旅行に出かける場合、また様々な理由で団体旅行を選ぶ旅行者がいるからです。
2016年には団体旅行が42.4%:自由旅行が57.6%となりました。観光に加えホテルの手配や保険の加入と合わせて考えると結果的にコスパが良いと考える人が団体旅行を選んでいます。また 自由旅行の人気旅行先には中華圏が多くランクインしていることからも、言語の面で不安がある旅行者の存在がうかがえます。
■まとめ:訪日中国人の属性を理解し、効率的なアプローチを
「五一」の連休では、海外旅行に845万人を超える中国人が海外旅行に出かけました。2018年には海外旅行者がのべ1.5億人となっており、数年後には2億人を突破するという予測も出ています。
その中で、日本は変わらずの人気目的地です。すでに存在するポジティブな評判も多いため、より多くの中国人旅行客を集客できるポテンシャルは高いと言えます。 海外旅行は今後ますます中国人の間で普及していくとみられます。 年代や旅行の形式といった属性の違いを理解して、ターゲットに合わせたプロモーション方法を選定していくことが重要となっていくでしょう。
連載第32回はこちらからご覧いただけます。本文もぜひご一読ください。
働きすぎ中国人が待ちわびる特別4連休、2019年の「五一(メーデー)」は日本・タイ・ベトナムへ海外旅行!
第33回目の訪日ラボ連載は、5月13日(月)更新しました。
また第34回は5月27日(月)に更新予定です。ぜひあわせてご確認ください。