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爆買いの次は【爆滑り】 前年比1.5倍で高まる中国旅行者の「雪・スキー需要」を2019年Ctrip最新レポートから解説 訪日ラボの弊社連載第29回

インバウンドニュースサイト「訪日ラボ」でのクロスシー連載第29回目が公開されました。

画像をクリックすると、訪日ラボのページが別ウィンドウで開きます。

今回は、中国国内、そして海外を含む中国人旅行者に人気急上昇となったトピック、「雪鑑賞」や「スキー」について、Ctripの調査結果を見ながらその人気の理由を考察しました。

■旅行者数や市場規模は? 国内の有名エリア「ハルビン」「長白山」に加え、今年は新疆ウイグル自治区や内蒙古自治区が人気に!

中国旅行研究院とCtripが2019年1月末までのデータを用いて発表したレポートが「中国氷雪旅行消費ビッグデータレポート」です。近年人気を博している「氷雪旅行」は、今年は人数ベースで145%の成長となりました。

中国では2020年の北京冬季オリンピックの開催に向けて「氷雪旅行3億人」計画を推進しており、寒冷地への旅行がこれから増えていきます。市場規模は約3,300億元(約5兆4,450億円※1元=16.5円、前期比22%増) 、旅行者は2017年から2018年の冬季にはのべ1.97億人(前期比16%増)となっています。

中国国内で人気の目的地にはハルビン(黒竜江省)、雪郷(黒竜江省牡丹市に位置する大規模な自然公園)、長白山市(吉林省)、尚志(黒竜江省)や、ウルムチ(新疆ウイグル自治区)、張家口(河北省)、蘭州(甘粛省)といったスポットが挙げられます。黒竜江省のハルビンで開催される「氷まつり」は昔から有名ですが、今年は新疆ウイグル自治区、内蒙古自治区が氷雪旅行の目的地として知名度を上げました。

こういった地域を訪れる旅行者にはもちろん南方の人々が多いのですが、南方から北部への移動には交通費かさみ、こうした層の旅行代金が比較的高くなっていることや、目的地までの経路が複雑であることが影響して団体旅行を選ぶ人が多いといった特徴があります(今年は旅行全体の約65%が団体旅行)。

旅行者の年代は、26%が80後(30代)、23%が00後と比較的アクティブな若者に支持されているようです。

■伸び盛りのスキー人口

冬の訪日中国人の目的の一つは「スキー」です。スキーの普及率という観点では、中国は1%、1シーズンあたりの一人あたりの体験回数は1.1回です。オーストリアでは36%・2.5回 、日本は9%・2.5回であり、中国市場の伸びしろは明白です。スキー普及率1%とはいえ、そもそもの人口が多い中国では、2018年のスキー体験者数はのべ1,800万~2,000万人となりました。

▲青がスキー人口、緑がスキー体験者数(述べ)

スキー目的の中国人観光客に圧倒的人気な行先の一つが日本です。その理由はずばり「パウダースノー」で、こうした情報が徐々に中国人のスキー愛好者に広まり、北海道のニセコ、長野の白馬始めとする各所、岩手の安比高原、神戸の六甲山、新潟の湯沢や群馬県の草津国際スキー場を訪れる中国人の姿が今年も見られました。中国人向けの決済サービスの導入や中国語での利用案内、初心者向けレッスンといったサービスが利用者の心をつかんでいます。

■まとめ~誰に対しどんな魅力を届けるのかを明確に、絶え間ない情報発信を~

レポートからは「予算が潤沢」「南方」「親子」「30代以下」といったシチュエーションが見えてきます。時間ができた時にふらっと日本を訪れるのも中国人富裕層の特徴なので、常に魅力となる情報を届け、彼らが旅行を思いついたタイミングにまっさきに思い浮かべてもらうことで集客につなげることができるでしょう。

連載第29回はこちらからご覧いただけます。本文もぜひご一読ください。

爆買いの次は【爆滑り】 前年比1.5倍で高まる中国旅行者の「雪・スキー需要」を2019年Ctrip最新レポートから解説

連載第30回目の訪日ラボ連載も、4月1日(月)に更新しております。ぜひあわせてご確認ください。

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