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訪日ラボの弊社連載第36回が公開されました!月間「1億人」がアクセスなぜ?中国版ニコ動「bilibili」が新たにリリースした「Vlog」が「Z世代」に刺さる理由とは

インバウンドニュースサイト「訪日ラボ」でのクロスシー連載第36回目が公開されました。

今回は、動画を使った新たなコンテンツ形式「Vlog」と、bilibiliの2018年及び2019年Q1の決算報告を解説しました。

■新たなコンテンツ「Vlog」とは?IT大手は昨年から展開

中国のスマホユーザーによる「ショートムービー」への熱中は、昨年も多く伝えられてきました。ショートムービーはDouyin(ドウイン/抖音)はじめ、Kwai(快手/クアイショウ)や西瓜視頻(西瓜ビデオ)といった様々なプラットフォームを用いてアップ・視聴されています。属性の違いに応じて、ユーザーは自分の好みに合致するサービスを利用しています。

Vlogはいわゆるブログの動画版です。 ショートムービーよりも長い合計10数分程の動画を、ショートムービーのように音楽やスタンプを入れて編集します。

ショートムービーが基本15秒~1分程度のコンテンツなのに対し、 Vlogは数分~10数分ほどとはいえの長さとなっています。複数の情景を組み合わせたり、少し複雑なことを解説したりするのにも向いているという特徴があります。

昨年後半からすでに Douyin ( ドウイン/抖音)のByteDance(バイトダンス)、Tencent(テンセント)、Weiboのsina(シナ)、そしてbilibiliの各社が、このVlogという新たなコンテンツ形式における業界のスターを生み出すべく取り組んでいると言います。

■2019Q1bilibili財務報告、営業売上58%増の13.7億元(約226億円)ゲーム事業はそのうち64%

今年の5月に、bilibiliは2019年3月31日までの財務報告を発表しました。Q1における売上は予想をはるかに上回り、特にゲーム事業の売上は過去最高を更新しました。

営業売上は13.7億元(約226億円)で、昨年同期比58%成長、そのうちゲーム事業の売上は8.7億元(約143.5億円)で、全体の64%となっています。

会員数では、2019年はbilibiliにとって節目の年となりました。月間アクティブユーザー(MAU)の四半期における数字は初めて1億を突破1.01億人と発表されています。モバイル端末のMAUは8,860万人、有料会員数も、昨年同期比2倍以上の570万人まで成長しています。ユーザーの一日当たりの利用時間も増加しており、昨年比5分増の平均81分です。

bilibiliユーザーの年代構成では「Z世代」と呼ばれる1990年~2009年生まれのユーザーが多くを占めています。サービスの中だけでなく、その他のアプリと比較した場合も、同年代において広く利用されているようです。昨年のある調査では、「Z世代の人気アプリランキング」で第一位にランクインしています。

bilibiliは2018年もACG(アニメ、コミック、ゲーム)に関連したコンテンツの生産やブラッシュアップを続けていました。bilibiliのオリジナルアニメも公開されており、コテンツのクオリティが、中国のACGファン、いわゆる「オタク」にも評価されていることがうかがえます。

■中国的「オタク」とは?映像作品だけが消費対象ではない

bilibiliの最大の特長は、Z世代の多さとAGCとの親和性の高さでしょう。日本で「オタク」というと成人男性を想起しがちですが、中国のオタクには若年層も多く、男性だけでなく女性も非常に多くなっています。またAGCだけでなくファッションにも熱意を傾け、洗練された着こなしをしている場合も多く、日本のステレオタイプな「オタク」とは多少異なる部分もあります。

一方でAGCをモチーフにしたコンテンツ関連の商品、例えばグッズやコスプレ用品、コンセプトカフェといった体験への消費意欲の高さは日本の「オタク」にも通じるところがあると言えるでしょう。 こうした消費者層へのアプローチに、bilibiliは最適なプラットフォームとなるはずです。

連載第36回はこちらからご覧いただけます。本文もぜひご一読ください。

月間「1億人」がアクセスなぜ?中国版ニコ動「bilibili」が新たにリリースした「Vlog」が「Z世代」に刺さる理由とは

訪日ラボ連載は隔週月曜(祝日の場合は翌日)更新予定です。今後ともどうぞご期待ください。

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