訪日ラボの弊社連載第10回が公開されました! 【民泊新法 施行直前特集】中国で大人気の民泊 その勢いを調査・報告の数字から理解する
インバウンドニュースサイト「訪日ラボ」でのクロスシー連載第10回目が公開されました。
今回は「民泊」をテーマに、中国での民泊マーケットの規模と、利用者像、人気の理由や民泊利用者に人気の旅行先(海外)を紹介しました。また、民泊を予約する際に利用したインターネットサービスについての調査結果についても紹介します。
まずは民泊の市場規模です。中国の国家情報シェアリングエコノミー研究センターが、先月5月15日に発表した「中国民泊レポート2018」では、2017年の中国の民泊市場は市場規模145億元(昨年同期比70.6%増)、7600万人の宿泊者と200万人の運営者が存在すると報告されています。また民泊関連のプラットフォームが取り扱う客室量は300万、シェアリングエコノミーの普及と旅行の流行により、民泊業界には参入者がますます増えているといいます。
参考:http://www.xinhuanet.com/info/2018-05/15/c_137180651.htm
7600万人も存在するという民泊利用者の性別、年代別構成比は、2018年5月にインターネット調査会社のHCRが行った調査によると、男性50.9%、女性49.1%とほぼ半数ずつとなっています。年代別では比率の高い順に、26-30歳が33.3%、18-25歳が22.5%、31-35歳が20.9%と、おおむね大学生~アラフォー(中国でいう80後)がボリュームゾーンです。
出典:http://xinwen.pconline.com.cn/1127/11270586.html
同調査によれば、民泊の魅力として「その土地の雰囲気を味わえる」「都会の喧騒から離れ自然を味わえる」という2点を挙げる回答者は50%を超え、そのほか「オリジナルのサービス」「建物の様子や装飾」「コスパの良さ」「宿泊と娯楽的楽しみと友人との交流を深めることが全部一度にできる点」が挙がります。ニーズの細分化がうかがえます。
2017年の民泊利用者における人気目的地(海外)は大阪、東京、香港、フィジー、バンコク、チェンマイ、パタヤ(タイ)、ソウル、シンガポール、サバ(マレーシア)であり、これらの10都市の宿泊部屋数の合計は、海外民泊の宿泊部屋数の8割以上を占めてます。短期海外旅行先として人気の日本、タイの都市やリゾート地がランクインしており、民泊は短期間の旅行でも多く利用されていることがわかります。
参考:http://res.meadin.com/HotelData/155061_1.shtml
こういった民泊利用者が、宿泊先に予約を入れる際に利用したインターネットサービスについて調査した結果が、前出のHCRより発表されています。
予約の際利用したインターネットサービス(複数回答)のトップ5は順にCtrip(39.4%)、途家(37.4%)、Tuniu(34.9%)、Qunar(27.2%)、Lvmama(21.5%)と全て中国発のサービスです。「インターネットサービスは国内製」という中国的常識が民泊においても有効であることがわかります。
中国での民宿市場は、2020年までに市場規模500億元、提供される部屋数600万超、利用者は1億人を超えるとの予測もあり、中国人のインバウンド動向を理解する上でこれからも注目の分野であり続けるでしょう。
連載第10回はこちらからご覧いただけます。本文もぜひご一読ください。
【民泊新法 施行直前特集】中国で大人気の民泊 その勢いを調査・報告の数字から理解する
次回訪日ラボ連載は6月25日(月)に更新予定です。どうぞご期待ください。