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WeChat/Weixin微信は中国の必携アプリ、基本構造&実際の利用シーン&登録方法を解説!

⽇本のSNSユーザーには主にTwitter、Facebook、LINE、Instagramの4つが活用されていますが、中国では中国版TwitterといわれるWeibo(微博)そして中国版LINEといわれるWeChat(Weixin微信)が存在します。本編では特に、日常生活と切っても切り離せないツールとなっているWeChat/Weixinについて、その基本構造と利用シーン、ユーザー登録の方法や両者の違いを解説します。

WeChatは「ウィーチャット」と読みます。中国名は微信であり「ウェイシン」と発音します。両者には一部機能に相違点がありますが、本編では断りのない限り両者を合わせて「WeChat」と表記します。

■中国では生活の一部 ~WeChatの主な利用シーンを各メニューから解説~

・チャット

「ウィーチャット」の名前の通り、メインの機能は友人との会話です。テキストでのチャットに加えボイスメッセージの送信、音声通話、動画通話、位置情報の共有が行えます。スタンプがGIFが送れるなどチャット機能においてはLINEとほぼ同じ機能を有しています。

もちろん、グループトークも可能です。グループトークには特定の参加者に通知を出すメンション機能がついており、グループ名やグループ内部での表示名を変更することもできます。また、最近LINEにも備わりましたが、WeChatの場合は初期から、送信後2分間に限りメッセージの取り消しが可能となっていました。反対に既読・未読の表示はありません。(2018年4月末現在)

一方で、会話以外のシーンでも一日中立ち上げられるのがこのアプリの特徴です。上の図では「チャット」のタブが選択されていますが、その横に「連絡先」「発見」「本人」と並んでいるのが確認できると思います。

これらのタブの中身と、実際にどういったシーンで活用されているのか見ていきましょう。

・「発見」メニュー

【モーメンツ】

LINEでいう「タイムライン」にあたります。自分の連絡先に追加されているユーザーの更新情報が流れていきます。オリジナルの投稿や記事のシェアが行えます。友人の投稿に対して「いいね」や「コメント」を入力することが可能です。友人との交流や、友人がおすすめする情報をチェックするユーザーが多いようです。

【ミニプログラム】

運営会社のテンセントが今注力しているのがミニプログラムです。これは、WeChat内で立ち上がるアプリのようなもので、さまざまな領域のインターネットサービスが提供されています。スマートフォンなどのデバイスにデータ容量の面でも負荷をかけることなく利用できるため、ユーザーの使いやすさという点も優れており、2018年に入りアクティブユーザー数が激増しているとのデータもあります。昨年利用者の多かったカテゴリは交通機関、EC、ツール、生活サービス、ITとなっています。

参考:http://tech.huanqiu.com/net/2018-04/11940790.html

【その他「発見」タブに存在するメニュー、中国国内版にのみ「購物」】

「発見」のタブには上記の他に、「QRコードのスキャン」、スマートフォンを揺らすことでユーザーとランダムに接続される「シェイク」、ニュースを配信する「トップストーリー」、モーメンツや記事、公式アカウントを呼び出せる「検索」、近くのユーザーと接続される「近くにいる人」の機能があります。情報収集や、誰かと話したくなった時に活用されます。

また中国国内版のWeixinには、ECの京東のサービスにダイレクトにつながる「ショッピング」メニューが存在します。

・「本人」の中には決済機能とサードパーティツール

隣の「本人」タブ内の「ウォレット」には決済機能に加えてサードパーティツールが並びます。順に解説します。

 

【決済・送金(基本的に中国国内版のみ)】

昨今、日本でもよく報道されている「中国のキャッシュレス化」。現金を使わない支払いで活用されているのがアリババの「Alipay」と、本編で紹介するWeChatに備わっている「WeChat Payment」です。QRコードあるいはバーコードを表示して店頭での支払いを行うことができます。

また友人のアカウントへ送金することもできるので、割り勘や立て替え払いが簡単にできます。単純な送金ではなく、紅包と呼ばれるWeChat Payment内の資金を配る機能もあります。グループ内で受取人を指定しないまま、好きな金額でお金を配ることのできる機能です。紅包では、何名の友人が自分の送金の受け取りができるのかを設定します。額面については、トータルの配布金額を設定し友人が開封した段階で額面が決定する「ランダム」と、指定人数に同一の金額を配布する「同額」の2パターンがあります。仲の良い友人たちのグループで冗談交じりに送りあったり、情報提供を呼びかけながら同時に紅包を配る…といった形で利用されています。

決済や送金に利用するWeChat内のお金は、銀行口座から入金を行います。現状、アプリに連携できる銀行口座が中国国内に限られているため、基本的には中国に在住していなければこの機能は使えません。ただし、他ユーザーからの送金を受け取ることは、アカウントの種類やユーザーの居住地に関わらず可能となっています。友人からの送金を受け取って、それをもとに決済や送金を行うことは可能といえますが、こうした利用方法は運営会社のテンセントが保証したものではないため注意が必要です。

【サードパーティツール】

「ウォレット」の下に並ぶのがサードパーティツールです。日々アップデートされているため、今後も新たな機能が追加される可能性もあります。このメニューには国際版(WeChat)と国内版(Weixin)で一部ラインナップに相違がみられます。

▲左が国際版のWeChat、右が中国国内版のWeixinで、それぞれ「ウォレット」をひらき、下にスクロールした画面。青く囲んだ部分のメニューが異なる。

現在は中国版食べログの「大衆点評」や中国版ウーバーの「Didi」、シェアサイクルのMobikeECサイトなどが並びます。オンオフ問わず、一日中ユーザーの活動をサポートします。

・ビジネスシーンでも欠かせないWeChat

中国のビジネスシーンでは、日本で言えば名刺交換のような位置づけで、アカウントを教えあうことも少なくありません。また、打ち合わせはもちろん、データのやり取りもWeChatを通じて行うことがしばしばあります。アカウントの交換はもちろんですが、次節で紹介するデスクトップ版の利用も必須と言えるでしょう。

■WeChatはスマホ、PCでシームレスに利用可能! ダウンロード方法と、WeChat/Weixinの違い

さてこのように中国での生活に非常に重要な位置を占めているWeChatは、どのように入手できるのでしょうか?

WeChatはスマートフォンのアカウントがメインとなりますので、まずはスマートフォンでアプリをダウンロードします。iOSであればAppleStoreで、Androidの場合はGoogle Playストアからアプリをインストールします。アプリをインストールした後は、ユーザー名とパスワードの設定だけで簡単にアカウントの開設ができます。

アカウントの開設後はPCデスクトップ版をインストールしPCからも利用可能で、ブラウザでも利用できます。

アプリのインストール、デスクトップ版のインストール、ブラウザでの利用はこちらから可能です⇒テンセント公式サイト

国際版のWeChat、中国国内版のWeixin、国内版は機能が豊富

アプリのストアが中国以外であれば国際版の「WeChat」、中国国内の場合は国内版「Weixin」が入手できます。ここまで見てきたようにWeChatではWeixinの一部機能が無効となっています。両者の相違点をまとめると以下のようになります。

  • 入金機能は国内版のみ可能
  • 中国国内の携帯電話番号が必要なサービス(サードパーティツールやミニアプリ)も国内版のみ可能
  • 国内版の「発見」タブには、ECの京東のサービスにダイレクトにつながる「ショッピング」メニューがある

多領域にわたる機能を備えるWeChatは、一日中中国人の手の中で稼働しています。日中ビジネスに関わる人や中国に友人のいる人にとっても必須のアプリと言えるでしょう。

▼WeChatの2017年動向まとめと2018年の方向性を運営会社テンセントの資料からまとめました(クロスシー公式ブログ)

WeChat(ウィーチャット)/微信(ウェイシン)基本機能まとめ~アカウント数10億のアプリが進む先~

▼WeChatのマーケティング活用なら「公式アカウント」、その手順やポイントをまとめました(クロスシー公式ブログ)

【WeChat】公式アカウントとは? 日本企業が開設する方法とは?

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