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WeChat内のメニューにあるマオイエン

中国エンタメ窓口「猫眼電影」「格瓦拉(ゲバラ)」とは? オンラインチケットサービスの業界勢力図&現地でのプロモーション事例を紹介【セミナーレポート】

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北京、上海、広州、そして東京の日本貿易振興機構(JETRO)事務所をつなぎ開催される「北京コンテンツ勉強会」にて、弊社執行役員の山本がお話をさせていただきました。会員限定で約一か月に一度の頻度で開催されるこの勉強会では、各参加者が最新の事例やインターネットサービスについて紹介し、知識を共有する場となっています。

本編では、同勉強会で山本が発表した内容をサマライズしてご紹介します。

JETRO看板

■中国のエンタメ領域オンラインチケットサービス事情、ここでもテンセントVSアリババの競争が

今回の勉強会では「映画」や「演劇」といったエンタメ領域において中国で利用されているアプリ(インターネットサービス)と、そこでの広告施策を紹介しました。

  • WeChatに入口の「猫眼電影」と「格瓦拉(ゲバラ)」

現在、中国には町のいたるところにショッピングモールが存在します。こういったモールには日本と同じく映画館が存在し、国内作品、ハリウッド作品、またアニメや日本映画が上映されています。日本と少し異なるのは、チケットの購入方法でしょう。

これまでも紹介してきたように、WeChatには中国国内で主要なさまざまな領域のサービスがWeChatのアプリ内部に集結しています。今回とりあげる劇場・スポーツ観戦のチケット予約の「猫眼電影」もこのWeChat内部からアクセスできるサービスです。

WeChat内のメニューにあるマオイエン

▲左はWeChat内部のメニュー一覧。水色で囲んだアイコンが「猫眼電影」で、タップするとミニアプリが起動する。「猫眼電影」には映画作品、映画館、その他演劇、スポーツ観戦、設定のタブが並ぶ。

WeChat内部にはこのほかにも、少し前話題になったシェアサイクルのMobikeやタクシー配車の滴滴出行、飲食店など施設の口コミ検索と予約ができる大衆点評、ECの京東商城やMogujie、フードデリバリーサービスの美団外売、ホテルの予約と公共交通機関のチケット購入ができる同程芸竜など、直接アクセスできるサービスとしてメニューが配置されています。(これらは、本編で紹介する「猫眼電影」も含めすべて、WeChat内ではなく通常のアプリストアでもダウンロードできるものです)

 

▼WeChatはどんなチャットアプリ? なぜここまで普及するのか、機能面からその理由を解説しました(クロスシー公式ブログ)

WeChat(ウィーチャット)/微信(ウェイシン)基本機能まとめ~アカウント数10億のアプリが進む先~

 

また、格瓦拉(ゲバラ/GEWARA)は「猫眼電影」同様のサービスを提供する、チケット予約アプリです。

gewalaのトップページ

▲ゲバラ(GEWARA)のアプリ起動画面

格瓦拉(ゲバラ)は昨年2017年に猫眼電影に買収されていますが、現在も独立したブランドでサービスを継続しています。

 

マオイエンとゲバラのロゴ

▲猫眼電影とゲバラのアプリアイコン

中国の他業界同様、エンタメチケットサービスにおいても合併による巨大企業が出現しています。「猫眼電影」自身も、昨年大手エンタメチケット会社との合併を行っており、合併後の企業「猫眼微影」は「光線伝媒」「微影」「テンセント」「美団」が株式を有しています。

また中国の大企業グループ(バイドゥ、アリババ、テンセント)がそれぞれに投資を行うといった事象が見られますが、これによりテンセント系の「猫眼微影」が、アリババ系の「淘票票」に対抗する構図となっています。

  • 猫眼電影ユーザーデータ ~市場占有率65%、年間総チケット発行数は5.99億枚!~

「猫眼電影」が発表する昨年一年のユーザーデータでは累計購入者数は1.75億人、発行チケット数は5.99億枚、アプリ内の口コミは1,322万件を超え、市場占有率は65%、全国7,854か所の映画館をカバーしています。

マオイエンの基本情報

上述のとおりテンセントと美団が株主であるため、ユーザーは中国の主要インターネットサービスであるWeChat、美団、大衆点評からアクセスできます。

マオイエンの基本情報その2

▲猫眼電影とゲバラのサービスにおけるカスタマージャーニー

月間アクティブユーザーは、アプリだけで6億人となっています。チケットの受け取りは劇場の専用発券機で行います。

■猫眼電影と格瓦拉(ゲバラ)での広告施策、事例紹介 ~ゲーム・車×映画作品~

さて、見てきたようにエンタメチケットサービスで業界のトップを走る「猫眼電影」は、月間アクティブユーザー6億人を誇り、当然広告配信プラットフォームとしての価値を持ちます。JETROの勉強会では「猫眼電影」と「格瓦拉(ゲバラ)」での広告施策について紹介しました。

例えば中国で昨年大ヒットとなったスマホゲーム「王者栄耀」は「猫眼電影」での広告を展開しています。映画を鑑賞するユーザーにゲームとの高い親和性があるというインサイトに基づき、「猫眼電影」と「大衆点評」「美団」の映画ページに広告バナーを出稿しました。

また座席選択の画面で、選択済の座席の表示にゲームキャラクターのアイコンを用いるというプランを採用しています。

マオイエン座席アイコンを用いた広告出稿の例

▲猫眼電影のアプリ内の座席選択画面にアイコンを用いた広告出稿の例

スマホゲーム同様、映画ファンと親和性が高いのが「自動車」です。ユーザーはランディングページから特別映像の視聴や「紅包」(モバイルペイメントへの送金)の抽選に参加することができます。高級車ブランド「インフィニティ」が映画「ワイルドスピード」とのコラボレーション広告を展開した事例では、521万2,719人の参加があり、結果として11万500人の試乗につながっています。

本事例以外にも、「トランスフォーマー」「007」「カンフーパンダ」「アイ,ロボット」といったさまざまな作品が一流自動車メーカーとコラボレーションしています。

マオイエンでの広告事例

▲各映画作品と自動車業界のブランドコラボレーションの一例

■まとめ ~映画市場・エンタメ領域におけるインサイトに基づいた広告出稿が今後重要度を増す~

中国の映画市場は成長を続けています。昨年2017年のチケット販売額は524億元(約8,908億円)、映画鑑賞人数は述べ16.22億人(昨年比18.39%増)です。またチケット購入者の居住地別構成比率では、一級都市や二級都市と呼ばれる大都市の比率が下がり、経済規模がそれよりも小規模である三級都市、四級都市が拡大しています。

映画作品にはさまざまなテーマが存在します。自社プロダクトのターゲット層との親和性の高い作品を見つけ出し、「猫眼電影」のようなプラットフォームでプロモーション施策を展開することは、どの業界においても決して非現実的なプランではありません。

映画に限らずエンタメの市場は今後拡大していくことが予想されます。今回紹介したような「猫眼電影」始めとするチケットサービスは、今後中国でのプロモーションのプラットフォームとして重要度を増していくはずです。

参考:2017年中国电影行业市场发展分析及银幕数量增速统计【图】

中国でインターネットビジネスをはじめるには専門知識が必要です。

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