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12兆円を突破、2020年W11を総括する3つのポイント

今年も流通総額が過去最高を更新した11月11日の「独身の日(シングルデー)」セール。Tmallでは4,982億元(約7.8兆円)、JD.comは2,715億元(約4.2兆円)、合計で7,697億元(約12兆円)という記録を打ち立てている。

Tmallでは8億人の消費者と500万以上の企業が参加し、こちらも過去最高となった。今年の動きをまとめるポイントは下記の3つ。

  1. 高成長率の維持

    昨年2019年のW11の流通総額と比較するとこちらのようになる。

    Tmall 2,684億元 → 4,982億元(+86%)
    JD.com 2,044億元 → 2,715億元(+33%)

    ただし、Tmallは去年までは11/11のみに販売し、それまでは予約期間としていたところ、今年は物流の集中も避けるために11/1~11/3も販売を行ったため、単純な比較はできないとは言える。

  2. 「巣ごもり爆買い」

    新型コロナウイルスにより、国内旅行はできるようになったものの、海外旅行は依然として解禁されていない。この状況下で89の国と地域から、25万のブランドが越境ECに参戦。国別ランキングでも日本が5年連続1位を獲得した他、企業別ランクでもヤーマン、花王、資生堂がTOP 5入りする結果となった。

    その他、今年はプラダやカルティエ等の高級ブランドが初参戦してそれぞれ高い販売額を記録した他、自動車やマンション等の高額品も販売された。巣ごもり消費がECにも反映された結果と目される。

  3. ライブコマースの続伸

    昨年のW11、618から更に勢いを伸ばしている。芸能人やKOLの他、企業のトップが行うBOSSライブや、ブランド担当者による解説生中継も増加。

    また以前タオバオが流行った時には地方にて大量に店舗が開かれる「タオバオ村」が現れたが、現在は村民の大多数が中継販売を行う「ライブコマース村」が出現。家具や特産品などが販売されるようになっている。旅行のみならず、コマースでもライブ時代が到来したと言える。

依然として高い伸び率を記録した2020年のW11。拼多多やDouyinといったEC第三極も台頭してきている一方、参加企業にとっても持ち出しが大きいという懸念もささやかれる。この成長率をどこまで維持できるのか、次回はまた来年の618が焦点となる。

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