訪日ラボの弊社連載第37回が公開されました!年間1.5億人が海外旅行、最新トレンド「深度遊」とは?ニーズは「爆買い」から「爆体験・学び」に変化
インバウンドニュースサイト「訪日ラボ」でのクロスシー連載第37回目が公開されました。
今年も、中国人が一年で最も日本に来るシーズンである「夏」が来ました。昨年の中国人の海外旅行動向と、今年の夏の旅行傾向について、「深度遊」をキーワードに解説しました。
■1.5億人が出国!2018年の中国人の海外旅行動向は?
中国の公的機関である文化旅行部が今年2月に発表した中国人の海外旅行者数は、延べ1億4,972万人となっています。
中国旅行研究院とCtripによる「2018年中国旅客ビッグデータレポート」では、中国人の海外旅行動向を報じています。現在日本を訪れる外国人観光客のうち、中国人が最も高くなっていますが、同じくタイ、香港、マカオ、台湾、ベトナム、シンガポール、インドネシア、ロシア、カンボジア、オーストラリア、フィリピンでも、中国からの観光客が最多となっています。
90後(20代)、00後(10代)の旅行者も増えています。「说走就走」(決めたら即出発)と表現されるような旅スタイルが好まれており、予約から渡航までの期間が短縮化する傾向が見られています。
■「深度遊」とは?
昨年1年で「現地ガイド」への需要がますます高まっていることがわかりました。Ctripを通じた海外現地ガイドの成約数は前年比2倍以上となっています。
また「半カスタマイズ旅行」や「私家団」(プライベートグループ)と呼ばれるような旅行形態も広まっており、これらも現地ガイドと同じくCtripでの成約数が倍増しました。
こうした動きの背景には、2018年を通じて中国人観光客の「文化」への関心の高まりがあるとレポートでは指摘しています。博物館や美術館、歴史的建造物やスポットへ足を運ぶ旅行者が増えているそうです。
こうした旅行が「深度遊」(中国語:深度游)と呼ばれています。
「深度遊」は中国の観光業界における比較的新しい概念で、時間と体力を自分のペースで使い、旅先の自然や芸術品を心行くまで堪能する旅行を意味します。旅行者は自分の関心に沿ったテーマを設定し、それに沿って目的地での訪問先や行動を決めていくのが特徴です。
▲中国国内への旅行でも「深度遊」がキーワードになっている
世界中を旅行する中国人観光客の旅行スタイルは刻々と変化していきます。旅マエの情報収集に利用されているMafengwo(マーフォンウォー、马蜂窝)やRED(RED、小红书)からも旅行ニーズの変化を把握することができます。「深度遊」を把握することが、中国人観光客の集客拡大の近道にもなると言えます。
連載第37回はこちらからご覧いただけます。本文もぜひご一読ください。
年間1.5億人が海外旅行、最新トレンド「深度遊」とは?ニーズは「爆買い」から「爆体験・学び」に変化
訪日ラボ連載は月曜(祝日の場合は翌日)更新予定です。今後ともどうぞご期待ください。