訪日ラボの弊社連載第20回が公開されました! なぜWeChatは10億人以上のユーザーを獲得したのか?/「チャット」にとどまらず『衣食住行』のニーズに対応&『Wedocrm(微答)』というCRM機能も
インバウンドニュースサイト「訪日ラボ」でのクロスシー連載第20回目が公開されました。
今回は、中国での日常的なコミュニケーションに欠かせないWeChatについて紹介しました。基本のメッセージ機能だけけでなく、商品等の購入といった決済にも利用でき、またインバウンド事業者にとってはCRM(顧客関係管理)が可能なアプリと言えます。
WeChatが中国全土で普及している理由に、WeChatが「決済機能を備えていること」「生活上必要な情報がすべて手に入るツールであること」が挙げられます。ご存知のように、WeChat Paymentは店頭のQRコードを読み込むこと、または自分のバーコードを提示し店舗がそれを読み取ることで店舗への支払いが可能です。この決済機能に加えて、WeChatは多数のサードパーティツールが内部に組み込まれています。サードパーティツールは常にアップデートされており、折々に新たな機能が追加されます。
WeChatでは例えば通話料金のチャージ、貯蓄の積立、募金、医療機関への受診予約、水道光熱費やインターネット利用費の支払いが可能ですが、これらに加えテンセント以外の事業者のメニューも並びます。シェアサイクルのMobike、タクシー配車のDidi、飲食店など施設の口コミ検索と予約ができる大衆点評、ECのMogujie、フードデリバリーサービスの美団外売、そしてホテル予約・公共交通機関のチケット購入(同程芸竜)、劇場・スポーツ観戦のチケット予約(猫眼電影)が存在します。中国で「衣食住行」と呼ばれる生活のすべてのニーズとそして娯楽をこのアプリを経由して満たすことが可能となっています。
このように生活に密着したWeChatですが、複数パターンのプロモーションの展開・ユーザーデータの収集・トラッキングを通じた顧客関係の構築と効果検証、拡販が可能となっています。そのためのサービスの一例に、WeChatのAPIを利用したSaaSであるWedocrm(微答)があります。微官網(マイクロサイト)、微会員、微活動(WeChat上のキャンペーン)、EC店舗の構築などのメニューがあり、事業内容に応じた利用が可能です。
例えば微官網(マイクロサイト)の機能では、テンプレートを使用し、簡単に格調高いデザインのアプリ内サイトを構築します。サイト上には実店舗へのアクセス・商品の予約・EC機能といった下位メニューを設置することができるため、WeChatユーザーに対しウェブ上の公式サイト同様の役割を果たします。また微活動(キャンペーン)の機能では、SNS上でシェアを行ったユーザーに対して参加機会の回数を優遇、当選率を高めるといったインセンティブを設定する事も可能となっています。これによりユーザーの能動的リアクションを促します。キャンペーンの実施後は、ユーザーのコメント数や参加ユーザー数の集計が可能になっています。
こういったツールは、インバウンド向けのプロモーション施策でも利用されています。上述のWedocrm(微答)は開発費用を抑えCRMを導入できるだけでなく、中国人の心理をおさえたキャンペーン設計が可能な点でも非常に利用価値は高いといえるでしょう。
連載第20回はこちらからご覧いただけます。本文もぜひご一読ください。
なぜWeChatは10億人以上のユーザーを獲得したのか?/「チャット」にとどまらず『衣食住行』のニーズに対応&『Wedocrm(微答)』というCRM機能も
次回訪日ラボ連載は11月12日(月)に更新予定です。どうぞご期待ください。